「嬉しそうだな。乃愛」

「覚えててくれたんだね？あたしが甘いもの好きな事」

「勿論だ」

やっぱり、お兄ちゃんなんだなぁ


「普段はこんなに甘えないくせにな」

「！？」

「あら。そうなの？」

「あぁ。今は海原寮の中に入っている。
合宿所に来るのは金曜日の夜だ」

「あら」
「驚いたな。乃愛の事だから
合宿所で、月光にくっついているのかと思っていたが」

「そんなことはない。俺よりも修二の方にくっついていることが多い」

「そう」

「俺的には合宿所から通ってもいいと思っているのだが
乃愛は、それだといつまでも甘えてることになるからと」

「そうね。それが乃愛は嫌だったのね」

「うん」

「乃愛がいいと思う道に進めばいいわ」

「え？」

ケーキを食べ終わってから紅茶を飲んでいるときにそう言われた

「俺も母さんも、乃愛が幸せになってくれるのが1番の幸せだ」

「・・・っうん」