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「お待たせを致しました」
そう言って持ってきてくれたパスタとピッツァ
「ごゆっくりとどうぞ」
頭を下げてから戻って行ったウェイターさん
「いただきます」
小さい器にトマトソースの魚介のパスタを
お兄ちゃんが移してくれて
「こんなにいいの?」
「大丈夫だ。どうせ、それも
食べきれないんだろう」
「へへ」
「貸せ」
そう言って取ってくれたお兄ちゃんは
同じ柄の小さな器にもクリームのパスタを移してくれて
「ありがとう」
「問題ない」
「お兄ちゃんって、よく問題ないって言うよね」
「着にしたことはないが、乃愛がそう言うのならそうなのかもしれないな」
そう言ってくれたお兄ちゃんは、両方とも完食して
しかもピッツァまで食べていた
「すごいね?お兄ちゃん」
「お前が少食なだけだ」
小さい器のパスタを食べきってから
ウェイターの人が
「食後のデザートをお持ちいたしました」
そう言ってきて
持ってきてくれたのは
「ケーキ?」
「乃愛の誕生日だからな」
「ありがとう」