41


中に入ると、奥の席に案内されたあたし達

メニューも豊富で
パスタもピッツァも種類が豊富だ

「どれにしよう」

「そんなに慌てて決めなくても大丈夫よ。乃愛」

「でも」

両親も、お兄ちゃんも頼むものは決まっているはずだ

「何で悩んでいる」

「え?」

「どれが食べたいんだ」

「これと、これ」

「なるほど。では、両方頼めばいい」

「いいの?」

「問題ない」

そう言ってくれたお兄ちゃんは
ウェイターの人を呼んで、メニューを頼んでいたけど
耳元で何かを言っていて

「かしこまりました」

そう言って下がって行ったウェイターの人

「何を言ったの?」

「秘密だ」

ヒミツ?

「で?乃愛」

「んー?」

「立海はどうだい?」

「楽しいよ。皆優しいし」

「そう。その言葉が聞けて何よりだよ。乃愛」

「え?」

どういう事?

「氷帝にいた時に電話で同じ質問をしただろう」

「あ・・・」

大分前のことで忘れてた

「ふふ。だけどね。あの時乃愛は
私たちに楽しくないって。
月光と一緒に合宿にいる方がよっぽど楽しいって私たちにそう言ったわ」

あ・・・
10/14ページ
スキ