今から神奈川に行くということは
立海のテニス部に合う率が高くなる

「いいんじゃないか？」

「お兄ちゃんまで！」

「私たちは乃愛の彼氏も見たいのよ」

まーくん？

「休んでるよ？部活」

「何？そんな」

「弟と妹がいるんだけどね。具合が悪いからって面倒見るのに休んでるの」

けっしてサボっているわけじゃない

「そうか」

車に乗り込んだお父さんたちと
お兄ちゃんの車に乗り込んだあたし達

「乃愛は月光と一緒なのね？」

「いいじゃないか。昔から月光には甘えていたんだから」

そういう訳じゃないんだけど

「出るぞ」

「あ、うん」

車を出したお兄ちゃん

「お兄ちゃん」

「何だ」

「お父さんたちは、まーくんを見たら
どんな反応をするのかな」

「仁王を見てか」

「うん」

「それは俺にも分からん。が
俺は乃愛が仁王と一緒にいて幸せになれるのなら
反対は出来ん。応援するしかないからな」

お兄ちゃん・・・

「恐らく、父さんたちも同じだろう」

「だと、いいな」