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「乃愛は、氷帝で虐めに合っていた」
「「!?」」
「それが立海に転校した理由だ。
跡部や忍足、樺地があの学園にいた所で
言葉という名の暴力は乃愛にとっては兵器も同然。
中学の途中からは氷帝にも通えないくらいのダメージを与えられている」
「そ、そんな」
「立海ではそんな事」
「ないよ。氷帝よりも立海の方が楽しいの」
「そうか」
「そうね。今着ている制服も氷帝の物ではないわね」
「これが立海の制服。可愛いでしょ?」
「えぇ」
「あぁ。乃愛は何を着ていても可愛いに決まっているじゃないか」
「乃愛が幸せならどこにいても安心だわ」
そう、なの?
「お前の実母は今でもダメだからな」
「!?」
どういう・・・
「男におぼれ、酒に溺れているということだ。
乃愛を最初に引き取った時、あの女から乃愛を引き離せてよかったと今でも覚えている」
そう、なんだ