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「乃愛も、浴衣似合ってるよ」
「あ、りがとう」
じゃあね。と言ってマミちゃんと行った精市君
柳生君は、まーくんを待っている間に帰って行ったということは
ここにはまだいればブンちゃんと弟だけということだろう
「あ。乃愛、例の彼ってこの人だったんだ?」
「琉唯ちゃん」
琉唯ちゃんの手には、飲み物と、焼いたであろうトウモロコシを持っていて
「うん」
「へぇ。乃愛を泣かせないでよ?」
「女のお前さんに言われたくないんじゃが」
「へぇ、私が女だってやっと分かったんだ?」
「乃愛から聞いたんじゃ」
なんだ、つまんない。と言った琉唯ちゃん
「こっちはヒヤヒヤするナリ」
あたしの手を離さないように握りしめてくれたまーくん
「心配、なさそうだね?乃愛
彼に幸せにしてもらいなよ」
「え?」
「侑士には伝えておくからさ」
「でも・・・」
「何でそこに忍足の名前が出るんじゃ」
「だって、私氷帝学園にいるんだもの」
そう言って再び回りだしたあたしとまーくん