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さくっと食べ終わったらしい琉唯ちゃん
お会計も済ませ
浴衣売り場に行くと
「え?」
何で、まだ、まーくんがここにいるの・・・?
あたりを見回しても、さっきまでの女の人がいる気配がない
「乃愛、そこにいる奴は誰じゃ」
「え・・・?」
琉唯ちゃん・・・?
「言っただろ?親友だって
それ以上でも、それ以下でもない」
「何じゃと?」
若干キレ掛かっているまーくんに
遊んでいる琉唯ちゃん
「今日の夜には分かるよ」
「夜じゃと?」
「そ。お祭りなんだろ?その時に分かるよ」
そう言ってあたしの腕を引いて浴衣選びを始めた琉唯ちゃん
「んー」
あれでもない。これでもない。
なかなか見つからない、肝心な浴衣
「最後の一着だけど」
あたしに掛けて一瞬で頷いた琉唯ちゃん
「これだ」
これ?
「後は帯と草履だね」
「草履まで?」
「当り前じゃない」
しっかりとそれまで買ってきた瑠衣ちゃん