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翌日
「乃愛!」
「きゃぁっ」
布団を思いっきりめくられて
起こされたあたし
「もーちょっとぉーー」
「ダーメ!に決まってんでしょ!?
今日は、乃愛の浴衣を見に行くんだから」
そう言って来た琉唯ちゃんは既に着替えも済んでいて
「相変わらず朝、強いなぁ」
「乃愛が弱いだけ!」
うぅ・・・分かってるならもうちょっと
寝かせてぇ・・・
「今寝ないの!」
お風呂に強制的に連れていかれて
目が覚めたあたしは普段通りに済ませて
お風呂から出ると
「何これ・・・」
「ふっふっふ」
「怖いよ?琉唯ちゃん」
琉唯ちゃんのそばにはプロの
ヘアメイクさんたちが揃っていて
「琉唯様。本日はどのように致しましょう?」
「んー。この子これから
浴衣、着るのよねぇ」
「「浴衣・・・ですか」」
「そう」
「それでしたら、浴衣を決めてから選ばれてはいかがでしょう」
「それだと時間がかかるのよね」
んー。と考えた末に
「分かりました。では色のみ
教えていただけますか」
「色?」