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「じゃあね」
それだけ言うと帰って行った立海テニス部ビッグ3のメンバー
あたしも琉唯ちゃんと寮の中に入ると
「夕飯は?」
「まだよ?乃愛からの電話で
あんな話を聞いたら食事処じゃないでしょう?」
そう言って来た琉唯ちゃんはしっかりと
お泊りグッズも持ってきていて
「流石だね?」
「勿論。明日は朝から忙しいわよ?」
えー朝から、忙しくするのは嫌だなぁ
「氷帝でも、そんな事言ってこなかったくせに
急に立海に行って、しかも好きな人が出来て
挙句その人が彼氏なんでしょ?」
「あー・・・うん」
「羨ましいわ」
琉唯ちゃんだって羨ましいんだけどなぁ
「亮君たちも元気なんでしょ?」
「えぇ。私のことなんてどうでもいいかのようにテニスばっかり」
そんなことを言っても、亮君の事をちゃんと見ているくせに
今日は食堂で食べないことを伝えて
部屋に戻ると、夕飯を済ませる
「流石ねぇ。侑士に作ってあげたかったくせに。今じゃ違う男に作ってるんでしょう?」
「作ってないの」
「は!?」
なるほどね。なんて言っている琉唯ちゃんは
「明日の朝お風呂に入ってよ?」
朝・・・?
「さ、もう寝ましょ」
そう言って同じベッドに入るのは
中1の時以来だ