33
「おらんよ」
い、ない・・・?
「ツキなら恐らく氷帝やと思うけど
立海におらへんの?」
「うん。部活にも顔を見せてないの」
「さよか。こっちに来たら教えたるさかい
そんなに心配しなくてもええと思うよ」
「え?」
そう言って切れてしまった電話
「どうだった?」
「来てないって・・・」
その返事に驚いた立海の皆。
ここ最近は皆出ていたこともあって
少し不安なんだけど
「まぁ、ここで考えても仕方がないね」
「あぁ」
「とりあえず練習を始めようか」
まーくんはぶんちゃんと
精市君は赤也君と
蓮二君はジャッカル君と
弦君は比呂士君と
あまり見ないペアでの練習だ
「のぉ、丸井」
「なんだよ?」
「試合形式の練習でもするかのぉ」
「いいぜ?俺はそれでも」
そんな会話をしながらコートに行った2人
必要なものを用意して
ドリンクも作ってコートに戻ると
「あれ?」
遠くからでもわかってしまったサブちゃんの後ろ姿
「何で、コートに来ないの・・・?」