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「アイツに付き合わされて遅くなったんじゃ」
そう言ったまーくんは本当にげんなりしていて
「お疲れの様だね?」
「本当じゃき」
そう言ってあたしを後ろから抱き着かせる形をとっているまーくん
「ま、明日は練習休みだし今日もそんなに
ハードにするつもりはないしね」
そんなことを言ってもハードなのは変わりはないだろう
「そう言えばサブちゃんは?」
「まだ来ていないな」
「合宿所に行くとも連絡は来ていない」
可笑しい。いつもはこんなに遅くに来るはずがないのだ
「乃愛も何も聞いていないのかい?」
「聞いてない。来ないなら何かしらの連絡があるはずなんだけど」
「そうか」
何かを考えているような蓮二君の姿
「お兄ちゃんに連絡してみる」
「何か分かるのかい?」
「サブちゃんは、お兄ちゃんのダブルスパートナーだもん」
「毛利先輩が言っていたのは本当のことだったのか」
嘘だと思われてたの?
スマホを出して
お兄ちゃんに電話を掛けてみるも繋がらず
修ちゃんに掛けると
「ちゃーい☆」
「あ、繋がった。お兄ちゃんも電話に出なかったから」
「どうしたん?」
「サブちゃん、そこにいる・・・?」