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教室に入ると、ここからでも
外が見えて
「わぁっ」
キレー
「乃愛は初めてじゃったろ。
外であれを見るのも悪くないが
ここからでも十分見えるんじゃ」
そうなんだ?
「俺は、最初からここで見るつもりだったぜよ」
「??」
「乃愛、おまんと2人でのぉ」
「え?えぇ!?」
「気づいとらんかったんか」
そう言って来たまーくん
「ありがとう」
「ええんよ」
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仁王side
教室で、メイド服のままの乃愛を見ていると
キャンプファイヤーをマジマジと見ている乃愛で
氷帝ではこんなことなかったんじゃないじゃろうか
学校にも行けんかったと言うとったし
「乃愛」
「んー?」
俺の方を向いてきた乃愛は
「俺のさっきの返事はくれんのか?」
「さっきの返事・・・?」
分かっとらんかったんか?
「言うたはずゼヨ。おまんが好きじゃと」
「嘘じゃ」
「嘘なわけあるか。こんなことで
俺は嘘なんかつかん」
そう言った俺に
「好きで、いてもいいの?」
「当り前じゃ
そうじゃなきゃ困るけぇ」
「はいっ」