31
「後夜祭は、その姿で待ってんしゃい」
「え・・・?」
この服で??
「俺の"専属"のメイドじゃ。他の男に目移りなんか許さん」
!?
目移りなんて・・・
「誰といても、見つけられる自信があるぜよ」
「な・・・!」
そんな事言うなんて思いもしなかった
「ちゃんと、教室で俺の事待ってんしゃい」
それだけ言うと
あたしを抱き留めてくれたまーくん
ドクドクとしている彼の心臓の音がダイレクトに伝わってくるなんて思わなかった
「ちと寝るとするかのぉ」
そう言って屋上にあるベンチにあたしを
座らせると、まーくんは横になって
本当に寝てしまった
「これはまた」
「仁王が女の前で寝るなど」
!?
「精市君に、蓮二君まで」
「暫く寝かせておいてやろう」
「え?」
何で?
「普段から仁王はこの時間寝ている時間だ」
!?
「真田も柳生もそれを分かっているから
この時間に仁王だけ休憩を取らせたんだろう」
そう、なんだ