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「勝手にしろって言ったのもまーくんだもん」
そう言ったあたしの言葉に
「だったら、あたしが誰と一緒にいてもいい・・・!?」
まーくんに連れて来られたのは
屋上で
あたしの後ろにはカベ
目の前にはまーくんで
いわゆる壁ドン状態になっていて
「いいわけないじゃろ!!」
ビクッ
「俺は、お前さんが好きなんじゃ。他の誰よりも」
「え?だって、散々・・・女の人と」
「決まっとるじゃろ。乃愛にヤキモチ妬かせるためじゃき」
「!?」
「泣くんじゃなか」
「だ、だって・・・っ」
「お前さんばかりがヤキモチ妬いていると
思っていたら、それは大きな間違いゼヨ。
俺だって好きな女が他の男といれば妬くナリ」
「・・・っ」
「本当は、そんなメイド服ですら俺は着せたくないんじゃ」
そう言えば・・・
準備の時にも同じこと言ってったっけ
「うん」