31


「勝手にしろって言ったのもまーくんだもん」

そう言ったあたしの言葉に

「だったら、あたしが誰と一緒にいてもいい・・・!?」

まーくんに連れて来られたのは
屋上で

あたしの後ろにはカベ
目の前にはまーくんで
いわゆる壁ドン状態になっていて

「いいわけないじゃろ!!」

ビクッ

「俺は、お前さんが好きなんじゃ。他の誰よりも」

「え?だって、散々・・・女の人と」

「決まっとるじゃろ。乃愛にヤキモチ妬かせるためじゃき」

「!?」

「泣くんじゃなか」

「だ、だって・・・っ」

「お前さんばかりがヤキモチ妬いていると
思っていたら、それは大きな間違いゼヨ。
俺だって好きな女が他の男といれば妬くナリ」

「・・・っ」

「本当は、そんなメイド服ですら俺は着せたくないんじゃ」

そう言えば・・・
準備の時にも同じこと言ってったっけ

「うん」
9/10ページ
スキ