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「デート!?」
その言葉に反応した皆
「ま、合宿所に来たら
俺といくらでもデート位したるわ」
「しゅーちゃ・・・」
修ちゃんの言葉にドキっとしたと思ったら
あたしの目元を隠してきた
「ちょ!?」
「こら、仁王君。乃愛さんが前を見えていないですよ」
そう言ってくれているのは柳生君なのだろうか
「悪い。ちょっと抜けてくるナリ」
「はぁ・・・」
「そのままお昼休憩してきてください」
ため息をついた弦君に
呆れた顔でそう言って来た比呂士君
「乃愛」
「修ちゃん?」
「もう、泣かされるんじゃないで」
そう言って駐車場の方へ向かって行った修ちゃんを見送ると
グイッと引っ張られたあたしは
「ま、まーくん!?」
「デートとはどういうことじゃ」
やっとあたしの方を見てくれたと思ったら
まーくんの目は怒りに満ち溢れていて
「何で・・・」
「何で?」
「何でそんなに怒ってるのかあたしには分かんない」
「!?」