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最後にテニス部に覗きに行くと言った修ちゃん
「何で最後?」
「誰が乃愛にこんな表情させてるのか、一番手っ取り早いやろ」
!?
悪趣味・・・
修ちゃんと一緒に回り始めたあたし
1-Fの前に着いたと思ったら
「乃愛先輩じゃないっすか!
あれ?たしか合宿所にいた」
そう言って来た赤也の姿
「私服やと分かりにくいか?
修二や。種ヶ島修二」
「おぉー。ここで合宿所の人来たの6人見たことになるんっすね」
「せやね。でも、今日は
乃愛との"デート"や」
「デ!?」
デート!?
そんなわけ
「羨ましいっす」
信じた馬鹿がここにいたわ
赤也の教室の中を覗くと
古着をたくさん置いてあって
「これは?」
「俺のクラスは何でも屋なんですよ
だから、古着とかいろいろ置いてあるんっす」
なるほどね。
提案したのは恐らく赤也だろう
「修ちゃん?」
目ぼしいものを見つけたらしい修ちゃんは
それを買って教室を出て来た
「良かったね?」
「あぁ」