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「え・・・?」
浮かない、顔・・・?
どう言う、事?
「乃愛?」
「そやね。氷帝にいたころには
そんな表情もしたことなかったしなぁ」
「へ・・・?」
そんな表情ってどんな表情・・・?
「まぁ、今日は乃愛と一緒に回って
その対象の男を見に行こうとしようか」
「えぇ!?」
何でよぉ!?
「まぁ、今日はのアリスという名の乃愛を貸し切るチェシャ猫と行こうか」
「な!?」
チェシャ猫って・・・!
「ええやろ?竜二は乃愛のジャージ姿しか見てへん言うてたしな」
「あー。まぁ、そうかも。
昨日はテニス部の方の手伝いだったから」
そう言ったあたしの言葉に
「なるほど。原因は"また"テニス部だったちゅーわけや」
テニス部全員じゃないんだけど
しかも、まーくんが原因なのかすら微妙なところだ
「それでも、何かあったことには変わりないやろ」
「!?」
ぐっと引っ張られた腕は熱くて
「聞いてるで?乃愛がここのテニス部全員
名前で呼べたことも」
「誰から・・・?」
「決まっとるやろ?君島や」
育人先輩か・・・