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車に乗って、立海に戻ってきた後

「乃愛」

「?」

「さっきの話、本当やで」

「修ちゃ・・・」

「仁王にも、立海でも。泣かされたら
その時は、合宿所に戻って来ぃ。
俺もツキも他の奴らも乃愛やったらいつでも歓迎してやる」

「うん・・・」

「無理はするんやないで」

そう言って帰って行ってしまった修ちゃん

無理は、するな。かぁ

「修ちゃんの方こそ…」

無理はして欲しくない
そう思ってしまうのはあたしの我儘なのだろうか

寮に戻るときに

「何で」

皆がここにいるの?

「誕生日らしいな」

「え?」

「何だ。お前の誕生日じゃなかったのかよぃ」

あぁ、そう言うこと

「うん。誕生日だった」

「にしても、仁王君が来ないとは」

「仁王らしいけどな」

そう言っているブンちゃん達

「大丈夫だよ?日曜日に会う約束してるし」

「へぇ」

「じゃあ、仁王よりも先に渡すことになったけど、はいこれ」

そう言ってあたしに渡してきたデカい袋

「あ、ありがとう」

「どういたしまして。じゃあ、また月曜日にね」

そう言って帰って行った皆

寮の中に入ると、テニス部の皆から貰った
プレゼントを開けて行く


「可愛い」

皆がくれたのは、立海カラーの黄色と黒のタオルに黄色のストラップだ

「ほんと、どうやっても皆には敵わないなぁ」
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