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「これは?」

「この子たちの餌よ」

これが?

ピーと指笛を吹いた合図で来てくれるイルカ

「わぁ」

「じゃあ、あげてくれる?」

「はい」

すごく緊張する
若干の手の震えも分かってしまうだろう

口の中に入った魚を食べてくれているイルカ

「ありがとう。じゃあ、
イルカからのお返しね」

そう言って、イルカからキスをされたあたし。
それをスマホで撮っている修ちゃん

「ありがとうございました」

「また来てね」

そう言ってくれた。飼育員さん

「随分と楽しそうやったな」

「楽しかったよ?餌やりは緊張したけど」

「さよか」

「ほんじゃ、次行こか」

そう言って修ちゃんと一緒にいろいろと見て回って

「お土産?」

「乃愛に、まだ何も買ってやれてへんからな」

「いいよ!?」

水族館に一緒に来れただけで満足だ

「ええんやよ」

そう言ってくれた修ちゃんと一緒に中に入ると可愛いグッズがたくさんあって

そんな中1つのイルカのぬいぐるみを取ると

「それがええんか?」

「!?」

他のを見てたんじゃないの?
そう思ってたのに、イルカのぬいぐるみを取り上げると

「あ・・・」

お会計に行ってしまった修ちゃん

「ほれ」

そう言って渡してきてくれた修ちゃん

「ありがとう。大事にするね」

「あぁ」
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