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ペンギンを見終わった後
修ちゃんと、中学の時と同じように
手を繋ぎながら、いろいろと見て回って来た

「乃愛」

「んー?」

「イルカのショーあるみたいやで」

イルカのショー?
パンフレットを見ながら、そう言って来た修ちゃんと確認すると

「ほんとだ」

「行くか?」

「うん」

お昼ご飯を近くで買って
イルカのブースに行くと、すでに人が集まってきていて

「すごい、人・・・だね?」

「せやなぁ。やっぱり人気なんやね」

「そう、だね」

まだ、始まるまでには少しだけ時間がある
一緒にパンフレットを見ていると

「へー。ショーも色々とあるんだね」

「そうやね。乃愛が好きそうなもんばかりやな」

「そう?」

「あぁ

触れ合えるとなれば、触れ合ってみたいのが人間だ

「餌やりに、イルカのキス?」

「ええやんか。乃愛」

「うん」

係の人に案内してもらうと
既に中で泳いでいるイルカの姿があって

「可愛い・・・」

「そう?イルカが好きなのね」

!?

「はい」

「良かったわ。じゃあ、餌やりからしましょうか」

そう言って渡された魚の入ったバケツ」

その直後、アナウンスが響いたと思ったら
イルカのショーが始まる合図で

飼育員の人の合図に合わせていろいろとやってのけるイルカの群れ

「すごーい」

中学の時はショーを見てもこんな風に見れるなんて思ってもなかった

たった、30分
されど30分。のイルカのショー

「可愛いなぁ」

「イルカと触れ合えるみたいやで」

「!?触れ合えるの!?」

「あぁ。行くか」

「行く」
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