30
「いらっしゃい」
「乃愛先輩にそう言われるのも悪くはないっすね」
「えぇ」
そう?
「もう休憩か?」
「はい」
「えぇ。幸村君も仁王君も、まだ室内ですがそろそろ休憩になるかと思いますよ」
そっか
お握りを握っていると
「俺も食いてぇっす」
と言って来た赤也君
「もうちょっと待っててくれる?」
「へ?」
「どうせ、乃愛の事やから何か作るんやろ?」
「!?」
声のする方を見ると、氷帝のテニス部の皆が来ていて
「なんで?」
あたし、招待なんてしてないんだけど
「何で?招待した奴がここにいるからに決まってんだろうが」
「けーご君」
そもそも、誰が招待した・・・
確実的に精市君の可能性が高い
「しっかし、お前が作ってるなんて知らねぇで来たぞ」
「確かに」
「そうですね」
分かってて今日に指定してきたわけ?
ジロ君は、近くにブンちゃんがいることで
ずっとそっちばかりを見ている
「乃愛せんぱーい」
「今から作ってあげるよ。赤也君」