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2日目、あたしはジャージ姿でテニスコートの前に立たされている
「そんなに、昨日のお握り美味しかった?」
「あぁ」
「味もそんなに濃いわけじゃなかったしな」
「なら良かったけど・・・」
あの後、普通に値のお握りを試食代わりに食べた皆
「なぁ」
「んー?」
「氷帝でも、こうやって作ってたわけ?」
氷帝で・・・?
「確かに気になるな」
そう言って来た柳君・・・基蓮二君
「ふふ。作ってないよ?あの
お金持ちの集団にあたしの作ったものが
口に会うとも思ってないし。思わないよ?」
「マジかよぃ」
「それでも、ブンちゃんがあたしの
作ったものを出したい。だなんて言わなければ
作ってないかも、知れなかったし」
「ほぅ」
「そりゃ、良かったなぁ。お前さんら」
「毛利先輩」
「サブちゃん」
「おはようさん」
「おはよう」
重たい鉄板は、男手の方がいいとあたしは持たせてもらえず
準レギュラーの子や部員の子たちで出してきていた
「昨日も思ったけど、デカいね?」
「そうか?」