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再びお兄ちゃんの膝に乗せられたあたし
「一体この状況は」
「おにーちゃん」
「なんだ」
「やっぱり、言い「たくない。は聞かないぞ」」
うぅ
「立海に来て、約半年。そろそろ
彼らが乃愛を名前で呼んでいるんだから
それに応えてあげなくてはいけないですよ」
「言わなくちゃ、ダメ・・・?」
「「ダメです」」
そう言い切って来たあくと君と育人先輩
「じゃあ、まずは全員の中で呼ばれているのが」
「赤也とジャッカル、仁王か」
「言えたけど、何とも言えないのが真田」
「なるほど。真田君をなんと呼んだんだい?」
あたしの方を見て来たあくと君
「げ、弦ちゃん」
「「なるほど」」
そう言って来た2人は
「じゃあ、最初にいた3人は名前で呼べているということになるね」
「「!?」」
あくと君の爆弾発言に
「呼べているうちに入るんですか?」
「あぁ」
「そうか。知らないのか」