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子供は嫌いでもなければ好きでもない。
それはあたしが実母にネグレストをされて来たからかもしれない
「んじゃ、俺が見てるとするかのぉ」
「まーくんが?」
「おー」
面倒見がいいとは思えないんだけどなぁ
「まぁ、仁王も下に弟と妹がいるからな。面倒見はいい方なんだろう」
「はい?」
まーくんって一体何人兄弟なの?
「了太」
「におーの兄ちゃん・・・」
「何か出してやろう」
そう言っておくに行ってしまった柳君は
すぐに、お菓子とジュースをもって出て来た
「お菓子だ」
「食べていいの?」
「あぁ」
丸井君の弟がお菓子を食べている最中だった
まーくんのスマホが着信を知らせたのは
「雅治!雅衣と雅樹があんたの所行くって立海に入って行ったんだけど!」
「は?」
何だろう?
普通に話しているのに、音漏れまでしているこの現状
「彪雅は」
「あの子は、他の子たちと遊びに行っているもの」
「分かったナリ」
そう言って電話を切ったまーくん