29


子供は嫌いでもなければ好きでもない。
それはあたしが実母にネグレストをされて来たからかもしれない

「んじゃ、俺が見てるとするかのぉ」

「まーくんが?」

「おー」

面倒見がいいとは思えないんだけどなぁ

「まぁ、仁王も下に弟と妹がいるからな。面倒見はいい方なんだろう」

「はい?」

まーくんって一体何人兄弟なの?

「了太」

「におーの兄ちゃん・・・」

「何か出してやろう」

そう言っておくに行ってしまった柳君は
すぐに、お菓子とジュースをもって出て来た

「お菓子だ」

「食べていいの?」

「あぁ」

丸井君の弟がお菓子を食べている最中だった

まーくんのスマホが着信を知らせたのは

「雅治!雅衣と雅樹があんたの所行くって立海に入って行ったんだけど!」

「は?」

何だろう?
普通に話しているのに、音漏れまでしているこの現状

「彪雅は」

「あの子は、他の子たちと遊びに行っているもの」

「分かったナリ」

そう言って電話を切ったまーくん
9/21ページ
スキ