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「で?もう1人は誰にしたんだい?」
「修ちゃんと一緒に来るのかも。
竜君の事だし」
「あぁ。なるほど」
「彼にしたわえか」
「うん」
じゃあ、と先に進んでいったあくと君に育人先輩
そう言えば
「幸村君たちは、誰を招待したの?」
「内緒だよ。明日になったら分かるかもね」
明日・・・?
「そっか」
更に人だかりになって来た事もあって
「じゃ、俺達もそろそろ戻るとするかの」
「うん」
テニスコートから離れて、教室の中に入ると
「何かすごいことになってるね?」
「ほんと!小野さんと仁王のおかげよ!」
そう言ってくれたクラスの子たち
そんな中、廊下から小さい子供の声が聞こえてきて
廊下に出ると
「お兄ちゃーん・・・」
と泣いている赤い髪の男の子
「こりゃ、丸井の弟じゃな」
「へ?丸井君ってこの間の弟と3人兄弟なんだ?」
「あぁ」
「了太」
そう言ったまーくんの方を向いた男の子
「におーの兄ちゃん・・・」
「誰と来たんじゃ」
そう言った男の子は1と指で示してして
「はぁ・・・」
「まーくん?」
「丸井に電話するしかないのぉ」
電話で呼び出すの?