29


「で?もう1人は誰にしたんだい?」

「修ちゃんと一緒に来るのかも。
竜君の事だし」

「あぁ。なるほど」

「彼にしたわえか」

「うん」

じゃあ、と先に進んでいったあくと君に育人先輩

そう言えば

「幸村君たちは、誰を招待したの?」

「内緒だよ。明日になったら分かるかもね」

明日・・・?

「そっか」

更に人だかりになって来た事もあって

「じゃ、俺達もそろそろ戻るとするかの」

「うん」

テニスコートから離れて、教室の中に入ると

「何かすごいことになってるね?」

「ほんと!小野さんと仁王のおかげよ!」

そう言ってくれたクラスの子たち

そんな中、廊下から小さい子供の声が聞こえてきて
廊下に出ると
「お兄ちゃーん・・・」
と泣いている赤い髪の男の子

「こりゃ、丸井の弟じゃな」

「へ?丸井君ってこの間の弟と3人兄弟なんだ?」

「あぁ」

「了太」

そう言ったまーくんの方を向いた男の子

「におーの兄ちゃん・・・」

「誰と来たんじゃ」

そう言った男の子は1と指で示してして

「はぁ・・・」

「まーくん?」

「丸井に電話するしかないのぉ」

電話で呼び出すの?
7/21ページ
スキ