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空き教室を更衣室にして
メイド服に着替えてきたあたし。
教室に入ると、燕尾服に着替えて来ていた
みんなの姿
「かっこいいね?」
「乃愛も似合っている」
「ありがとう」
まーくん?
「ネクタイ、キツイ?」
「ちとな」
「ちょっとしゃがんで?」
「何をする気じゃ」
「少し緩めるだけ」
しゃがんでくれたまーくんのネクタイを少しだけ緩めると
「これぐらいがちょうどええ」
そう言ってくれたまーくん
「そう?」
「あぁ」
立ち上がってあたしのメイド服を見たまーくんは
「後夜祭、開けときんしゃい」
後夜祭・・・?
「いいけど・・・」
「予約はしたけぇ。他の男は許さんぜよ」
「他の、男って何?」
「分かっとらんならそれでも構わん」
へんなまーくん