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「じゃあさ、仁王はどう思ってるんだい?」

「まー・・・くん?」

何故に、まーくんがそこに出てくるんだろうか?

「お前、仁王が告白された後に気づいたんじゃないのか」

「好きだよ?あたしは・・・ね?
だけど、まーくんは違うんじゃない?」

女の人なんて寄ってくるんだろうからさ

「そうか」

1ゲームを取ったところで、ノートに書いていく

「幸村君だったら、こんな時どうする?」

「さぁ?少なくとも、俺は気持ちを伝えていくから」

!?

「そっか」

「それと、俺以外を見えなくする」

「!?」

何だろう?物凄く今、怖い発言をなされたように思えるんだけど

「たとえ、嫌われてでも・・・ね」

「そっか」

「乃愛?」

「最初は、誰も好きにならないって
立海に来るときに決めてたの」

「「!?」」

「それはまた」

「だって、侑君が好きだったんだもん。
テニス部で見ている彼と学校の中の彼。
全く違ってね。だけど、無いことないこと
言われるたび、侑君の顔を見ることが怖くなった」

「なるほど」

「だから、立海では誰も好きになることはない。ならないって決めて来てたの。それなのに
侑君に似てた彼を好きになるのに時間なんて掛からなかった」

「そうだろうね」

似たような人を好きになる。ってどこかで聞いたことがある。
あたしにはまさにそれと同じだと思った

「でも、仁王は引く気はないみたいだね」

「え?」

「すぐに分かるよ。海原祭でね」

「??」
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