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「さて、まずはそのメイド服は
そのまま着てもらうよ。スカートの長さもそのままだ」

「えー」

「えー。じゃねぇだろぃ」

このまま着るの、決定事項にされていたらしい

「幸村」

あたし達の前に来たのは真田君とジャッカル君で

「ふふ。部活で出すもの決めてしまおうか」

「そうだな」

そう言えば、去年は何を出してたんだろう?

「中学3年間、そして、昨年も焼きそばをしたが
他に何か案はあるか?」

焼きそば、だったんだ・・・?


「なぁなぁ」


「どうしたんだい?丸井」

「今年からはさ、乃愛がいるんだったら焼きそばの他に別にもう1つ作るってのは?」

「ふむ」

「その案もいいかもね」

あたしの意見はないの?

「どうだろうか?乃愛」

「作るのは嫌いじゃないけど・・・
口に合うか分からないよ?」

「大丈夫だろぃ」

その大丈夫はどっから来るんだろうか?

「サブちゃんは?」

「あの人は毎年出ていないが」

「出て、無いの?」

合宿所には文化祭だからと、この時期にはいなかったくせに
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