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「無理だろぃ。お前海原祭
部活でも出し物があるの忘れてねぇだろうな」
「へ・・・?」
そうなの・・・?
「乃愛は知らねぇんだったな。
海原祭は、部活でも出し物を決めなくちゃ行けねぇんだよ」
「うっわぁ・・・大変そー」
「他人事ですね」
「だな」
「お前さんもその中に入るんじゃよ?」
「え?は?え?」
「やっぱりかよ」
「とりあえず、教室に戻りましょうか。
幸村君と柳君も待っていますし、
乃愛さんの宿題も確認すると確かに言っていましたし」
本気でやる気だ
逃げたい、逃げたい
「幸村君と柳からは逃げられる分けねぇだろぃ」
「はい!?」
「思っていることが顔に出るタイプの様ですね、乃愛さんは」
「うぅ・・・」
教室に戻るのを躊躇しているのが分かるかのように
丸井君に引っ張られて教室に戻されたあたし
「丸井、柳生すまないな」
「お帰り。乃愛」
「ただいま・・・?」
「そんな言い方の乃愛も可愛いね」
か、かわ・・・!?