21


ユニフォームだったの!?

「貸して。洗ってくるよ」

「わりぃな」

ユニフォームをかごに入れて洗濯機に掛ける。
とりあえず、普通に洗っても落ちないであろうこのユニフォームは水洗いからだ

水洗いで良く洗ってから1度干して
乾かしてから再び洗うに限る

「全く、本当に何もしてないんだね」

あの2人

違うか。けーご君があの2人をここに入れていない可能性の方が高いかも

まーくんに会いたい…

「何、言ってやがる。乃愛」

「!?」

声がしたと思ったらけーご君で

「ごめ・・・っ」

「謝るんじゃねぇ。お前が好きになったのがアイツだったって事だけだ」

「けーご、君」

一方の立海は

女の所に行っていたであろう仁王が戻ってきて

「何じゃ、乃愛がおらんが」

「あぁ。彼女は氷帝に戻ったんだよ」

「なん、じゃと・・・」

ありえない。そんな顔をしている仁王を見るのも珍しい

「さっさと告白でもして、自分の彼女にしていれば
乃愛が、氷帝に戻るなんてこと、無かったんじゃないかい?」


「そう、かも知れんのぉ」

「仁王?」

そう言うと乃愛の机に突っ伏してしまった仁王

「素直じゃないね。仁王も」

「なんじゃと?」

「そのままの意味だろぃ」

丸井も彼女を好きなはずだ。
それなのに、乃愛が違う人を好きなだけで
自分が身を引いているというのに

「心配なんだろ?彼女が」

仁王の表情がそれを物語っていて

「残念だが、近く地区大会も県大会も待ち受けているぞ」

「あぁ、そうだったね」

そんな話をしていると
盛大な溜息を吐いた仁王

「関東に行くまで俺は出ん」

それだけ乃愛に会いたいのか

「調整しよう」

そう言った柳。
流石だよ。地区大会、県大会はどうせ俺達は
一切の試合をしない。
出るとしたら、関東大会からだろう
12/13ページ
スキ