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「日吉君、準レギュラーじゃなかったっけ」
ノートを見ると、準レギュラーとやはり書かれていて
「日吉は、ついこの間正レギュラーに昇格したんだ。樺地が準に落ちてな」
!?
「樺地君準レギュラーなの!?」
「あぁ。あの監督が勝手に変え寄りやがったんや」
榊先生、そこまで落ちぶれてしまったというの?
「2人共正レギュラーでも可笑しくはない実力は中学から知ってるけど」
「せやなぁ」
けーご君と打ち合っている日吉君は
互角同士の実力で
「相変わらずだね」
2人共氷帝の中学で部長を務めあげて来ただけあってそれだけの実力も持ち合わせているのは事実だ
「ゆーし!乃愛とばっかいねぇで練習しようぜ」
「ほな、行って来る」
「行ってらっしゃい」
日吉君とけーご君の練習が終わって戻って来たタイミングで
「けーご君」
「あーん?」
タオルを勝手に取って拭いているのも相変わらずだ
「倉庫、カビ臭いんだけど」
「カビ臭いだと?」
倉庫に行った跡部君が戻ってきたのはすぐだ
「オメーら。ユニフォームぐらいちゃんと洗っておけ」