21


「何だよ?その苦笑いは」

「え?」

「確かに」

「似てるなーって思っただけ」

「は?誰と誰が」

「決まってるでしょ?けーご君と、幸村君に」

「マジかよ?」

うん。似てるよ。
何だろう

「思考回路とか、似てると思う。
後は決定権を他人に握らせないところとか」

「あー。なるほどな」

それで納得してしまったようで

「練習するぞ。
準レギュラーは正レギュラーと一緒に組んで練習する!」

へぇ・・・

「若」

「はい」

「お前は俺が見てやる」

!?

滅多なこともあるんだなぁ

「ありがとうございます」

けーご君に中学の時から下剋上を狙っている日吉君ですら、未だに出来ていない
だけど、赤也君と幸村君たちは違う。

「さて、必要なもの揃えてこようかな」

タオルと、スコア表
ドリンクボトルを覗いていく

「洗っては、ある・・・」
けど、何だろう。この匂い

倉庫の中が異常にカビの匂いが充満している

「けーご君に相談しよ」

必要なものだけ取って、コートに戻ると

準レギュラーの顔ぶれがだいぶ変わっていて

「あれ?」
10/13ページ
スキ