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「何だよ?その苦笑いは」
「え?」
「確かに」
「似てるなーって思っただけ」
「は?誰と誰が」
「決まってるでしょ?けーご君と、幸村君に」
「マジかよ?」
うん。似てるよ。
何だろう
「思考回路とか、似てると思う。
後は決定権を他人に握らせないところとか」
「あー。なるほどな」
それで納得してしまったようで
「練習するぞ。
準レギュラーは正レギュラーと一緒に組んで練習する!」
へぇ・・・
「若」
「はい」
「お前は俺が見てやる」
!?
滅多なこともあるんだなぁ
「ありがとうございます」
けーご君に中学の時から下剋上を狙っている日吉君ですら、未だに出来ていない
だけど、赤也君と幸村君たちは違う。
「さて、必要なもの揃えてこようかな」
タオルと、スコア表
ドリンクボトルを覗いていく
「洗っては、ある・・・」
けど、何だろう。この匂い
倉庫の中が異常にカビの匂いが充満している
「けーご君に相談しよ」
必要なものだけ取って、コートに戻ると
準レギュラーの顔ぶれがだいぶ変わっていて
「あれ?」