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「切原を名前で呼んでるんですか」

「え?」

一件分かりにくそうな日吉君の表情も
少しばかりは悔しそうだ

「赤也君の事、苦手でしょ?」

「そりゃ」

「でも、同じだけ赤也君も日吉君の事を意識してるよ。あの3人以上に」

「!?」

そんなに驚く?

「何で」

「そりゃ、立海に行って暫くたてば
見えない物も見えてくる。それは氷帝にいても同じことだし
ただそれが今は立海で、立海の男子テニス部なだけ。立海じゃなかったら、あの合宿所にずっといたと思う。
それこそ、きっと皆はあたしを敵対視したまま見ていたでしょう?」

「そうかも、しれねぇ」

「だけど、そんなことがなかったのは
立海に合宿所にいる人物が1人。それと
同じクラスの中にテニス部が5人もいれば余計に見えないものが見えてくるの」

「は?」

「どう言うことや」

え?

「同じクラスにテニス部が5人って」

「さぁ?あたしにも分かんない」

「そうだよな」
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