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「マジかよ?」
「よりにもよって、好きな奴がゆーしじゃなくて
立海の奴だなんてよ」
「で、アイツが乃愛を本気で好きか試すのに
無期限で氷帝で匿うことにした」
「!?」
「じゃあ、暫くは一緒にいられるのかよ?」
「あぁ」
そう言ってくれたけーご君
「ただ、教室には入れねぇだろ」
「そうですね。乃愛さんは、今は仮にも
立海大の生徒で、氷帝の人間ではないですしね」
「生徒会室の俺様の部屋を使わせる」
そう言ったけーご君の言葉に驚きを隠せていない氷帝の皆。忍足君以外は
「何でゆーしは驚かねぇんだよ?」
「決まっとるやろ?俺と跡部で迎えに行ったからや」
そう言った侑君の言葉に
「クソクソ!俺も行けばよかったぜ!」
そう言った向日君
「乃愛さん」
「鳳、君?」
「忍足さんや跡部さんのように名前ではもう
俺達の事は呼んでくれないですよね」
「!?」
そんな事、言われるなんて思わなかった
「いや。乃愛の事や。もうちょいしたら
鳳たちの事も名前でまた呼べるやろ」
「侑君・・・」
「同じ年の切原を名前で呼べるんや。
名前呼びに戻す方がまだラクやろ」
「う・・・っ」