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「分かりやすいんだよ、乃愛は」

分かりやすい。そう言えば
立海でも同じような事言われたかも

「人見知りが若干あるお前が
仁王にくっついていた段階で俺達は既に気づいてたぜ」

!?

「そっか」

「終いには自分の事には鈍感と来たか」

「う・・・」

「まぁ跡部。自分の気持ちに気づけたんやからええんとちゃう?」

「何を言っていやがる」

あたしの方を鋭く見る目は相変わらずで

「乃愛、持てる女もつらいよなぁ?」

「へ?」

どう言うこと?

「あたし、モテたことないんだけど」

そう言った途端に呆れた顔でため息をついたけーご君

「そりゃそうだろ。氷帝学園では、俺と忍足が味方でいるのに告白するバカがどこにいるんだよ」

「あ・・・」

「せやなぁ。立海でもビッグ3が動いてたんとちゃう?」

幸村君に柳君?

「どう、なのかなぁ・・・?」

「「鈍感」」

「ヒドイ」

時計を見ると2人揃って立ち上がったのを見ると
授業が始まるのだろう

「この中に何でもそろってる、
必要なものは勝手に使え。飲み物も勝手に飲めばいい」

そう言ってくれたけーご君

「ありがとう」

「あぁ。行くぞ忍足」

「あぁ」

それだけで2人出て行ってしまった
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