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「仁王は似合わなそうじゃね?」
そう言った丸井君に笑いが起こったクラス
確かに。そう言っている子もいる
「乃愛がちゃんとに、メイド服を着るなら
仁王も着るんじゃね?」
「確かにね。仁王は乃愛次第だね」
そう言ってくれるのは幸村君だ
「本当に着なくちゃ、ダメ?」
「着ろ。絶対に着ろ」
そう言ったクラスの男子
「最悪」
衣装の話まで持ってこさせられて
「もう、イヤ」
けーご君に言って文化祭まで匿ってもらえるかなぁ
そんなことを思っていると跡部家の車が学校の前に止まって
「何だよ、あの車」
「相変わらず、デカい車だ事で」
「え?」
丸井君の耳元で
「跡部家の車」
とだけ伝えると、教室を出た
幸村君と柳君、丸井君だけ来てくれて
「じゃあ、暫く離れるけど、氷帝で頑張るんだよ」
「うん。バイバイ」
そう言って車に乗り込んだあたし