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「何だよ、朝から賑やかじゃねぇ?」

後ろから来た丸井君と

「丸井、その男の子は」

「あぁ。小学生の弟だよぃ。
俺が立海に通ってるから、ここに通うって張り切ってんだよぃ」

へぇ

「このちょい先にあるから見てから帰れよ?佑太」

「おー」

なんとなく、この兄弟似てるかも

「なるほど」

「もう1人くらいは、いると言っておこうか」

「え?」

「乃愛は分かっているんだろう?自分が名前で呼べる人間が、そんなにいない事」

「う・・・っ」

それを拝呈と、取ったらしい立海の人間

「それは気になるなぁ」

え?

「そうじゃのぉ」

ビックゥ!!
修ちゃんの後ろからひょっこりと顔を出してみるものの
何を考えているか分からないまーくんの姿と、この間休みの日に一緒にいた女の人がいて
女の人と一緒にいるところを見たくなくて、すぐに修ちゃんの後ろに再び隠れてしまった

「あぁ」

「そう言うことか」

これだけで分かったらしい幸村君と柳君

「乃愛」

「柳、君?」

「ちょっといいか」

え?
修ちゃんの方を見ると

「行って来ぃ。信じられる奴らなんやろ?」

「うん」
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