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先に行ってしまった柳君とあくと君
「何で、名前の練習の事」
「知ってるに決まってるやろ。
俺達と立海での共通の人物から連絡は入ってんで」
修ちゃんたちと立海の共通の人物・・・?
「毛利、先輩ですか」
「せや。だけどな、無理に呼ばせれば
キャパオーバーするに決まっとるやろ?」
「「!?」」
熱を出したことまで知ってるなんて
「乃愛はな、あの合宿所でも俺達みたく呼んでるやつもおれば
君島みたく呼ばれている奴もおるんや。
まだ、そんな間もない人間が急に名前で呼べと言われても無理やろ」
「あ・・・」
「なるほど」
「だから、弦一郎の事は、名前で呼べなかったということですか」
「せや」
流石修ちゃんだね?
いつの間にか戻って来た柳君の言葉にも
対応が出来るなんて
「乃愛が、この3人の中で名前で呼べるのは1人や」
!?
「え?」
「ひ、1人?」
「そうだろうね。意外と、分かるよ」
「あくと君まで・・・」