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「仁王、肩を見せろ」
「何じゃ、参謀とブン太まで来ておったんか」
「おめぇの帰りが遅いからだろぃ」
そんなことを言っても心配してくれている立海の2人
「乃愛」
「侑、く・・・」
「立海にこれで帰れるやろ?」
「!?何で・・・」
わざと、負ける必要なんて・・・
「こうでもせぇへんと、乃愛はいつまでも
氷帝におるやろうからな。
氷帝(ここ)におって欲しいんは、俺だけやない。せやけど、こいつらだって、俺達と同じくらい、いや俺たち以上に心配しとるやろ」
「あ・・・」
そうだ。誰よりも幸村君も柳君たちもあたしを信じてくれた
なのに、それを信じ切ることが出来なかったのは、あたしの方だ
「乃愛」
「皆・・・?」
「俺達が言えたことじゃねぇけどよ」
「!?」
「でも、お前のあんな笑顔は
俺達じゃ出せねぇ。立海じゃなきゃダメなんだよ」
「そんなこと・・・」
「いや、本当だ」
あたしの肩を押してくれた亮君と侑君
「おい」