26


「仁王、肩を見せろ」

「何じゃ、参謀とブン太まで来ておったんか」

「おめぇの帰りが遅いからだろぃ」

そんなことを言っても心配してくれている立海の2人

「乃愛」

「侑、く・・・」

「立海にこれで帰れるやろ?」

「!?何で・・・」

わざと、負ける必要なんて・・・

「こうでもせぇへんと、乃愛はいつまでも
氷帝におるやろうからな。
氷帝(ここ)におって欲しいんは、俺だけやない。せやけど、こいつらだって、俺達と同じくらい、いや俺たち以上に心配しとるやろ」

「あ・・・」

そうだ。誰よりも幸村君も柳君たちもあたしを信じてくれた
なのに、それを信じ切ることが出来なかったのは、あたしの方だ

「乃愛」

「皆・・・?」

「俺達が言えたことじゃねぇけどよ」

「!?」

「でも、お前のあんな笑顔は
俺達じゃ出せねぇ。立海じゃなきゃダメなんだよ」

「そんなこと・・・」

「いや、本当だ」

あたしの肩を押してくれた亮君と侑君

「おい」
4/5ページ
スキ