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「違わんじゃろ。じゃから
立海じゃなく、氷帝に居たいんじゃろ」

何で、何で・・・
そんなこと言うの?


「もう、いい」

「乃愛?」

「侑君行こ」

「ええんか?」

「うん」

どうせ、そんなことを言っても
仁王君にはもうきっと彼女がいて
あたしはアソビにしか過ぎないのかもしれない

入り口付近の休憩所に来た時だった

「乃愛、少し休憩してから次行こか」

へ?次?
まだあるの?

「飲み物買って来るさかい。ここで待っとき」

「え?でも・・・」

「他にも行きたいところがあるさかい。
ちゃんと水分ぐらい取っておかな
そのうち倒れてしまうやろ」

「ありがとう」

「ええよ。乃愛の為や」

そんなこと言ってくれるなんて思わなかった

「ほんと、侑君を好きなままでいたかったなぁ」

「さよか」

それだけ言うと、買いに走って行ってしまった侑君

仁王side

前の日に忍足から連絡が来た
この場所に乃愛と一緒に行くから連れて帰れと

「仁王」

「何じゃ、忍足」

乃愛が押したりを好きな事ぐらい、最初から知っておった
だが、乃愛が恐怖の対象でしかなかった事もあって、俺を好きになってもらえるように頑張ったつもりじゃった

「お前、乃愛の事好きやろ」

「!?だったら、どうだって言うんじゃ。
乃愛はお前さんが好きなんじゃろ」

「はぁ・・・」

何じゃ、そのため息は

「ええこと教えたる。乃愛が好きなんは」
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