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あの後すぐに飲み物を持ってきてくれたミカエルさん

「ありがとうございます」

「いいえ」

では、と言って下がって行ってしまった

「今日はここまでにする!」

そう言ったけーご君の言葉を合図に
クールダウンを始めだした皆

「のっあちゃーん!」

「あわわ」

横からいきなり飛びついてきたジロ君を
いとも簡単に話してくれた亮君

「ありがとう」

「おう」

「ねぇねぇ」

「なーに?」

跡部がこれからご飯ご馳走してくれるんだって!乃愛ちゃんも一緒に食べて行こうよ!」

そう言って来たジロ君

「バーカ」

そう言って来たけーご君は

「乃愛はな。あいつが迎えに来るまで
跡部邸にいるんだよ」

そう言い切ったけーご君に

「マジマジ!?
うっらやまC~」

羨ましいんだ?
まぁ、けーご君だし?そんな
他人を家に泊めるなんてそうそうしないだろう

「乃愛」

「侑君?」

けーご君たちも一緒だと言うのに
珍しく考え込んでいるようで

「なぁ、次の休み」

次の休み?
休みに何かあったっけ?

「次の休み、どっか出かけへん?」

「??いいよ?」

適当に返事をしてしまったけど、大丈夫だっただろうか

「ほな、次の休みここに迎えに来るわ」

「うん」

「うっわー。ゆーしの奴マジで乃愛、狙ってんじゃん」

「ありゃ、勝ち目ねーだろ」

「俺なら奪い取ってでも一緒に居たかったですよ」

「!?」

そんな声が同時に聞こえて、後ろを向くと
ニヤニヤしているがっ君と
諦めているような顔をしている亮君
そして、何かを考えているような顔をしているヒヨ君の姿と
顔を真っ赤にしているチョタ君の姿。

「それが、立海の奴でもか?若」

「そりゃ、そうでしょう。
元々、乃愛さんは立海じゃなくて氷帝にいたんですから」

「そう、だね」

「そう言ってくれるのは嬉しい。
だけど、立海から、氷帝に戻る気はないよ。もう」

「「マジかよ」」

「A~戻ってきてよ~乃愛ちゃーん」

「ごめんね?ジロ君」

つまんなーい!!と大きな声を出すくらいには元気だから大丈夫だろう
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