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「何で氷帝を裏切って立海に行った女がここにいるんだ」

!?

「橘、そんな言い方」

ガタガタ震えてくるあたしの身体

「乃愛ちゃん?」

「ど、しよ・・・怖い」

あの時の氷帝の皆と一緒だ

「少し休もうか」

え?

コートの近くにある木陰に連れてきてくれた不二君

「不二、君?」

「ごめんね。あの時いなかったの
千石だけじゃないんだよ。今の橘もいなかったんだ」

「・・・!?」

どうして・・・

「不二、何でそんな女を庇う必要がある」

「庇うに決まっているだろう?
彼女は氷帝を裏切ったわけじゃない。
それでないことを言って気付つけるのは、橘で
傷つくのは、彼女だよ」

「何だと?」

不二君?
何だろう、幸村君に似ているようなこの雰囲気は

PIPI

「スマホ持ってたんだね?連絡すればよかったかな?」

「ううん。大丈夫」

通話ボタンを押すと

「チャイ☆」

「しゅーちゃ・・・」

「どないしたん?」
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