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「余計に気になるじゃないか」
そんなに気になるのかなぁ?
「千石。あまり深追いしないでいてあげよう。
彼女には、酷だったんだから」
「そんなになんだ?」
「・・・うん」
「なら、もう聞かないよ」
「ありがとう。千石君」
「いいえ」
こういうところは、柳生君にも似ている気がするし柳君にも似ているような気がする
「良かったら、練習見て行くといいよ」
「いいの・・・?」
だって、あたしは青学からしたら氷帝の元生徒で、今は立海の生徒で、男子テニス部のマネージャーだ
「大丈夫だよ。乃愛ちゃんの事、
悪く言う奴らが青学にはいないから」
あ・・・
「ありがとう」
「いいよ。でもあまり遅くなると跡部が煩そうだね」
けーご君?
そう、かなぁ?
テニスコートまで案内してもらったあたし
「手塚君、いないんだね?」
「あぁ。もう学校には来ていないんだよ。
ドイツに行くのにいろいろと手続きがあるみたいでね」
あ、なるほど
「もうすぐなんだね」
「あぁ」
青学も手塚君がいなくなるとちょっと寂しいのかもしれない
「あー?」