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その日、そのまま青学へ向かったあたし

「んー・・・っと」

手塚君がいいのかなぁ?
部長さんだし、やっぱり

「あれ?」

「不二君に千石君だ」

「久々だね」

あたしの制服を見て疑問に思っているのかもしれない

「あれ?乃愛ちゃんって氷帝だったっけ?」

「いや、立海のはず」

「違いますよ。ちゃんと立海には在籍したままです」

はずじゃないの

「そう。でも氷帝の制服を着ているということは何かがあるんだろう?乃愛ちゃんにも」

「まぁ、色々とあって」

「いろいろ、か」

「はい」

あまり深くは詮索して来ないだけ助かるかも

「所で、青学には、何の用事だったんだい?」

「あ、これを」

けーご君から預かった書類を不二君に渡して
確認してもらうと

「うん。確かに預かったよ」

手塚君に渡すとは言わなかった。
ということは、手塚君は青学にいない可能性が高い
もしくはドイツにいく準備をしているのかもしれない

「お願いします」

「あぁ」

「ねぇ、何で氷帝から、立海に行ったわけ?」

「!?」

そうだ、あの時彼はいなかったんだ
だからあたしが立海に行った理由も彼は知らない

「ナイショ」
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