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「じゃあ、楽しみにしているよ」

そう言ってくれた不二君

「あぁ。俺達も楽しみにしているよ」

それだけ言うと青学を後にして、駅に向かう途中だった

プップーと鳴ったクラクション

「!?」

「やっぱ、乃愛や」

「修ちゃん?」

「なんや、珍しい組み合わせやな。
あれか、デートか」

「デ!?」

デート!?
そんな風に見えるの?

「違いますよ。青学に行って来ただけです」

「なんや。デートやったら面白いと思ったのに」

そう言った修ちゃん

「でも、何で修ちゃんがここにいるの」

「俺か?ツキさんを送ってきたところや。
で?乃愛たちはこれから帰るん?」

「うん。丁度今から帰ろうと思って。立海まで」

「へぇ。送って行ったろうか」

!?

「いいの!?」

「ええよ。幸村も乗って行き」

「ですが」

「乃愛と帰る場所は同じや。
同じ場所なら1人も2人も変わらへんよ」

そう言ってくれた修ちゃんの車に乗り込んだあたし達

修ちゃんの運転にはもう、慣れているのは
ずっと乗っていたからだろう。

いつも通り助手席に乗ろうとしたあたしの腕を引いて
後部座席に入れ込んできた幸村君
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