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「ま、なんにせよ。
彼女が見たがっていた青学戦を見せることが出来るよ」

「え?」
「は?」
「へ?」

ここにいる3人が3人共、別々の反応を示してくれて

「どう言うことだい?」

「そうだね。キミたちには言っておこうか。
乃愛はね、一昨年の関東大会から全くテニスの試合を見に来ていないんだよ。
で、この間の合宿の時に今年の関東、全国の話をしていたらしいじゃないか」

「あぁ。また、俺達が勝たせてもらうけど」

「いや。その前に見せておきたかったんだ。青学戦を。ビデオも中学に行かなくちゃみられないからね」

「なるほど。見るより実践というわけだ」

「あぁ」

「しかし、土曜日とは」

「急だね」

「どっかの誰かさんたちが急にきて
この間急遽練習試合したんだよ。立海で」

「「!?」」

その幸村君の言葉は結構な毒を吐いていて

「なるほど。良く跡部が許したね」

「監督と、マネ2人
忍足以外のメンバーで最初に来ていたからね」

そう言って来た幸村君

「へぇ」

「だからこそ、跡部と忍足呼んで
連れてきて貰って、急遽、練習試合をしたって言うわけ」

「なるほど。で、今回は青学ってわけだ」

「あぁ」
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