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「じゃあ、俺達はこれで帰るよ」
「もう少し練習を見て行けばいいのに」
あたしもそうしたい。
他の学校の練習なんてそうそう見られるわけではない
「そうしたいのはやまやま何だけどね?
煩いのが何人かいてね。
今日もここに来るまでにうるさくてさ」
そう言った幸村君の顔は
若干ひきつっていて
「そうか。いずれ立海でもやってみたいね。練習試合」
「俺達はいつでも構わないよ」
そう言った幸村君の手は、あたしの手を握ってくれていて
「なんだ。2人が出来ていたんだね」
「へ?」
「違うよ。そうなって欲しかったのは今でも変わらないんだけど」
!?
「へぇ。幸村君じゃないんだ。意外だよ」
「そうかい?」
「あぁ」
そう言って来たセンゴクと言われた男の人は今まで見たことのないタイプの人で
如何したら良いのか分からなくて
幸村君を見ていると
「ダメだよ?仁王がいないからって
そんなに俺ばかり見ていたら」
「!?」
だから、何でまーくんなの!?