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驚いているあたしを他所に
幸村君は、あたしを男の人の目の前に突き出した

「ゆ、ゆきむら、くん・・・?」

「やっぱ、可愛い子発見!
ねぇねぇ」

ビックゥ

「や・・・っ」

「え?」

「ふふ。これが答えみたいだね」

「え?何?どういうこと?」

「彼女はね、立海のマネージャーなんだよ」

「へぇ。今までこんな可愛い子いなかったじゃないか」

「高校からだからね。中学は、氷帝だったんだよ」

「え?氷帝に通ってたの!?」

「あ・・・はい」

え?立海のマネに驚くんじゃなくて
氷帝にいたことに驚くの?

「中学時代に、氷帝に可愛いマネがいる。って言うのは耳にしていたんだけど
なんせ、非公式にも公式戦にも。
そのマネージャーは姿を見せることはなかったからね」

「??」

「悪いね。千石。彼女は全く分かっていないんだよ」

ヒドイ

「へぇ。ますます俺の手中に入れたいなぁ」

「無理だよ。千石」

そんな話をしていた時に聞こえた不二君の声

「すまない」

「いいや」

「これがオーダー表だ」

「もう、貰っちゃって平気なのかい?」

「あぁ。2枚余分に作ってあるからね」

あ、作るシステム何だ?

「そうか。助かるよ」
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