17


翌日、幸村君と一緒に
青学に来たあたし。
サブちゃんは、今日また、17の
合宿所に呼ばれて行ってしまった

「あれ?幸村と乃愛ちゃんじゃないか」

「お久しぶりです。不二君」

「そうだね。で?何かあったかい?」

「例の練習試合の話なんだけど」

「あぁ。手塚が若干渋ってたあの試合?」

「あぁ。今日決めちゃわないかい?」

「そうだね。僕達としては
強い学校と練習試合でも出来るのは
とてもいいことだと思うけどね」

後から来た手塚君を見つけた幸村君は

「何だ。来ていたのか」

「あぁ。例の話だよ」

「本気でするつもりなのか」

「勿論。何のために、乃愛をここまで連れて来たと思っているんだい?」

「どこに来ていても変わらないと思うが。
ここに来るということは、アイツの獲物にされるぞ」

アイツ?
獲物ってなに?

「何だ。千石はここにいるんだ?」

「あぁ」

センゴク?

「まぁ、いいだろう。」

「ありがとう。場所は」

「どちらでも構わないが」

そう言って来た手塚君。

「じゃあ、俺達が当日こっちに来るよ」

「分かった」

そう言った幸村君。
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