「乃愛」

「お兄ちゃん？」

いつも以上に真剣な表情をしているお兄ちゃんの姿

「立海で、ソイツと一緒にいるのが辛いなら
合宿所（ここ）に戻ってきても構わない」

「・・・っ」

首を横に振るしかなくて
それだけで

「そうか」
と言ってくれたお兄ちゃん

「明日。蓮二とちょっと話がしたいから
俺が送って行ってあげよう」

「え？」

そう言えば、柳君がここに来た時に
あくと君を兄さん。と慕っていた彼だから
出来ることもあるのかもしれない

「構わないだろう？越智」

「あぁ。構わん」

「え？」

「乃愛の事だ。どうせ。と思っているのだろう？」

う・・・っ

「そう思っていては、氷帝の時と同じになってしまうよ」

！？

「だから、俺が蓮二と話すんじゃないか」

「！？」

でも・・・

「大丈夫だよ。きっと蓮二なら分かって
乃愛には悪いようにはしないだろうからね」

「うん・・・」